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暗号資産(仮想通貨)

ビットコインの管理者って?

今さらですが、、、再確認

ビットコインが世の中に知れ渡ったのは2017年前後でしたが「管理者の顔を見たことがない」という方が未だにいらっしゃいますw。そこで、今一度ビットコインのシステムは誰が管理しているのか確認しましょう。

最初に、銀行口座の場合を考えてみましょう。そしてビットコインと比較します。

銀行口座のシステムを管理しているのは銀行

銀行口座のシステムは銀行が管理しています。インターネットバンキングを使える銀行がいくつもありますが、顧客は銀行のインターネットバンキングシステムに接続することによって、振り込みや残高照会などができます。

イメージとしては、下の図の通りです。顧客のパソコンがたくさんあり、中央の管理システムに接続している様子が分かります。

顧客が誰かに振り込みをしたいと入力すれば、銀行のシステムがそれを受け付けて処理します。何かトラブルがあれば、銀行が解決します。

また、顧客はシステムに接続していろいろなことができますが、セキュリティについてどうなっているのか、他の顧客の口座残高はどうなっているのか、といった自分以外の情報については見られないようになっています。

他人の口座情報をのぞき見できるシステムだったら、大変なことになります。

ビットコインのシステムはどうなっている?

一方、ビットコインのシステムは銀行口座のシステムとは大きく異なります。イメージ図は下の通りです。

頂点に立って一元管理している管理者がいないことが分かります。全員が対等の立場に立ってやり取りします。このシステムをピア・トゥ・ピア(Peer to Peer、P2P)と呼びます。

これを見ると、本当にこのようなつながりで機能するのか?と疑問に感じるかもしれません。このシステムを採用している代表格はLINE(ライン)です。チャット上で送受信される画像や動画はP2Pで共有されています。

そして、上に書いたようなビットコインのシステムに参加するには、インターネットにつながっているパソコンにビットコインのソフトウェアをインストールするだけです。それで参加OKです。

ポイント

この性質から、ビットコインでは全ての取引が公開されています。どのビットコインアドレス(※)からどのビットコインアドレスにいくら送金されたか、すべて確認可能です。この点が銀行のシステムと大きく異なります。

(※)ビットコインアドレス:銀行口座でいえば、口座番号に相当します。

しかし、そのビットコインアドレスを持っているのは誰か?という情報については、全く公開されません。というのは、ビットコインアドレスに個人情報は全く入っていないからです。

ビットコインは利用者が管理している

では、ビットコインのシステムを管理しているのは誰?という疑問が出てきます。大雑把に言えば「利用者みんなで管理している」ことになります。

上のビットコインの概念図では、多くのパソコンがお互いに結び付きあっていることが分かります。このパソコン一つ一つが動くことによって、ビットコインのシステムが維持されています。ビットコイン業者がビットコインのシステムを管理しているのではありません。

ビットコインを使って取引するサービスを提供する会社や、ビットコインの売買をする会社などがありますが、それらはビットコインのシステムそのものを管理・運営している会社ではありません。これらの会社は、ビットコインの取引サービスや売買をするウェブサイトの運営についてのみ管理しています。

データが正しく維持できる仕組み

ビットコインのシステムはみんなで管理しているとして、そのデータが正しく維持できる仕組みはどうなっているのでしょうか。ここでは、イメージで把握できるように大まかに考えます。

ここでも最初に銀行口座の場合を考えてみましょう。そしてビットコインの説明です。

銀行送金の場合

自分の銀行口座にあるお金を誰かに振り込みしようと思えば、インターネットバンキングやATMなどで相手の口座を指定します。すると、銀行が手数料をとりつつ、指定したとおりに振り込みを実行してくれます。

仮に振り込み内容に誤りがあるとすれば、銀行に申請することによって対応してくれるでしょう。その他、ウィルスに感染しないような措置などをも銀行が実施しています。

銀行が確実に業務を遂行してくれるので、私たちは安心して自分のお金を預金として預けることができます。今日まであった残高が、理由もないのに明日の朝には消えてなくなっているかも・・・?などと心配しながら預けているわけではありません。

ビットコイン送金の場合

では、ビットコインはどのようにその信頼性を確保しているのでしょうか。ビットコインは銀行のような中央で集中的に管理してくれる仕組みを採用していません。パソコンとパソコンをつなぐネットワークです。

仮に送金記録がどこかで改ざん可能だとすれば、ビットコインの信頼性は一気に失われてしまい、誰も使おうとはしなくなるでしょう。

しかし、多くの人がビットコインに注目し、ビットコインでの支払いを受け付ける企業が現れ、そして大企業がビットコインの可能性について真剣に考えています。ということは、データを正しく維持する仕組みがあるということです。

情報の保存先

ビットコインのシステムには中央記憶装置がありませんので、送金データはビットコインのシステムに参加しているコンピュータ(ノード)1台1台に保存されています。そのデータはすべてのノードで同一に保たれています。

送金依頼があったあとの検証

さて、送金したいという要求がどこかのパソコンから発信されたとします。すると、そのデータは瞬く間に全世界のノードに送信されます。

そして、その要求が本当に真正であるかウソであるかの検証が始まります。

マイニング

検証の結果、正しいと判定されれば、その情報が全てのノードに記録されます。この検証に参加してくれて最初に目的を達成したノードには、お礼としていくらかのビットコインが支給されます。これを一般的に「採掘(マイニング)」と言います。

電力や時間や計算能力を消費してデータが正しいと確認してくれたのですから、ビットコインで対価が支払われるということです。

この支払いシステムも、すべてビットコインのプログラムに内蔵されています。

以上のように、ビットコンには利用者で取引を監視する仕組みがあります。

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